入院の想い出話し

腰痛(椎間板ヘルニア)に悩まされて10年余りの歳月で
一時間位歩けばかなり痛むし、バイトも行けない。
腰部脊柱管狭窄症の手術(部分椎弓切除術)の決意に至る。
再発の恐れや下半身障害の恐れもあるかなりの重大決意だった。
そして一ヶ月の入院生活
いろいろあった。
看護士学校からの実習生が毎日ではないが、二週間の話相手に
退屈な時間の穴埋めになった。
20歳位の好青年だった。
これからの医療界に、重要な役割だと思う。
いろんな性格の患者さんへのサポートは気づかいの多い仕事と思う。
そして
四人部屋で一ヶ月同室の20過ぎの青年とも、いろんな会話をした。
今時の青年らしく明るい素直な人だった。
お母さんがかなりの年輩で、さぞや大切に育てられたのだろうと思う。
仕事場で足の骨を折る大怪我をされていて、かなりのストレスの日々と思う。
その好青年
ちょっぴり気になる事が一つあった。
性格の良い人ではあるけれど、若いゆえの出来ごと
リハビリでの話
手術後患部補正の為の(院内で午後に)リハビリがある。
そのリハビリに推定90近いおばあさん(かなり腰が悪い)
(縫いぐるみのワンワン同伴の少し哀れさを誘うおばあさん)
リハビリの先生に(毎回)我儘を言っている。
それを見てその青年は、笑うのだ。
私も、もし若かったら笑ったかも知れないと、心底思える。
(私は、祖母に大切に育てられ、我儘に育った)
しかし、私も年寄りになっちゃった。
ワンワン抱えたおばあちゃんが哀れに思えてならなかった。
年取れば余程の気丈夫な人でない限り我儘になる、ふと、思う。
人の振り見て我がふり直せ
もしも、長生きするような事があったなら
少しはましな爺様になりたいなぁ、と…思った。