お酒のはなし

私は若い頃からお酒がすごく弱い。
でも何故か、(もめ事を除いて)お酒に纏わる話が大好きだ。

私の若き日に、テレビ画面に「唯一」一目ぼれした人
石川さゆりさんの演歌にもお酒はよく出てくる。
「波止場しぐれ」とか「居酒屋花いちもんめ」や「うたかた」など
漫画家では
今は亡き滝田ゆうさん…お酒を愛しすぎ、長生き出来なかった人
私は、先生の絵が好きで好きで…
いつの日か東京の先生宅伺って
灘の生一本飲んで下さい、と。心の奥底望んでいた。
自伝的漫画「泥鰌庵閑話」とかエッセイの「昭和夢草子」など大好きだ。
また、米朝師匠の話も心に沁みいる。

人の世の、日ごろの憂さうっぷん
誰、気兼ねなく、表面化(解消化)に一役かってくれる
(酒は心の友として…)
愚痴や不平を何処かで掃いて捨てたい。
さらに、酔ってる僅かな時間、心豊かになった様になれる。
それがお酒だと、断固、私は思うのだ。

母や祖母はお酒が好きだった。そして強かった。
でもな〜ぁ…酒に弱いこのオイラには
何処かの居酒屋のカウンターで、ひとり、独り言、呟きながらお酒飲む
そんな姿を想像しか出来ねぇ。ほんま、悲しいよ。