QQ少年のころ

幼い頃
5〜6歳のころ…
家には電気製品など何一つない生活。
暑い夜…扇風機などあろうはずもなく
寝苦しい、そんな夜は
トタン板の屋根の上に布団ひいて寝ていた。
道頓堀川の川風に揺られて、ちょっぴり…涼しかった。

夜空を仰ぎ見て…
日々、形の変わる雲を眺めて、何に想いを馳せていたかは
思い出せない。
いま、ポエム書きを連想し
そんな妄想をしてみると感慨深いものがある。
(現実は、単なるマンガ読み漁りの少年でしかなかった)

昼どきはと言うと
その道頓堀川の川沿いに
小舟に、櫓を漕いで、あちらこちら…と。
船頭さんの真似みたいな事をしていた。

ポエム的に言うと、風流な家だった。
あの当時
道頓堀川には、屋形船も存在していた。

家というのは、
親達が仕事で使っていた荷船(自己所有)
を改造して、西道頓堀川沿いに繋いであった。
(中国当たりの入り江に並ぶ船を想像してほしい)

もう、半世紀も前の懐かしい思い出である。