パンの耳と苦労話

今住んでいる集合住宅
(43年になる)
その、同じ階段に住んでいて
親しくなった友が居た。

彼は子供時代
大変な苦労をした。
中学3年の時、親が亡くなって
妹(小学生)と二人暮らし
親戚からバラバラに
引き取られそうになった。
彼は
親戚と近所の人に懇願した。
中学出たら働いて妹を養っていくと
そして、その意志通りになった。
その彼の苦労に感動し
一生の友にしたかった。
その彼は
妹を無事に嫁に出し一人暮らし
彼は、個性が強すぎて
職場を点々とし
パチンコとお酒で身を持ち崩し
「食パンの耳を買い」フライパンで
バター焼きにする・・苦しい生活。
結果
集合住宅家賃滞納で放浪に。
その少し前
彼は、彼女が出来て半同棲状態
私は良いアドバイスが出来なかった。

私も苦労したけど
苦しい哀れな生活も
周りの人に恵まて
(親孝行者として浪速署から表彰)
明治生まれの
祖父母に、貧困でも人一倍優しく
人の道には厳しく躾され
おかげで職場では穏和に過ごせた。